電子カルテの導入は、動物病院の診療効率や業務改善に直結します。しかし、「導入したけれど使いにくかった」「結局、紙のカルテと併用している」といった失敗例も少なくありません。
本記事では、動物病院にとって本当に使いやすい電子カルテを選ぶための5つのポイントを解説します。
1. クラウド型か?オンプレミス型か? 診療スタイルに合った方式を選ぶ
電子カルテには、大きく分けて 「クラウド型」 と 「オンプレミス型」 があります。
クラウド型(おすすめ:タブレットやリモート診療を活用したい病院)
✅ インターネット環境があればどこからでもアクセス可能(往診・分院経営向き)
✅ 導入コストが低く、システムのアップデートが自動
✅ バックアップやセキュリティ対策を業者が管理
✅ 複数の診察室や遠隔地からもカルテにアクセス可能
オンプレミス型(おすすめ:外部ネットワークを使いたくない病院)
✅ サーバーを院内に設置するため、インターネット不要
✅ セキュリティ面で強固(病院のネットワーク内で完結)
✅ 初期コストが高めだが、長期的にはランニングコストが安い場合も
ポイント:病院の診療スタイルや拡張性を考慮して、最適な方式を選択しましょう。
2. 診療フローを邪魔しない、直感的な操作性があるか?
「電子カルテが操作しづらく、診療の流れが止まる」—— これは避けたい状況です。
使いやすい電子カルテの特徴
✅ カルテ入力がシンプル(テンプレート・入力補助機能がある)
✅ 受付→診察→会計の流れがスムーズに管理できる
✅ タブレットからも操作可能で、往診や病院外でもアクセスしやすい
✅ 診察中でもカルテの検索が簡単で、過去のデータを素早く呼び出せる
電子カルテは、獣医師や動物看護師が「ストレスなく使える」ことが最優先 です。デモや無料トライアルで操作感を試すことをおすすめします。
3. 動物病院に必要な機能が揃っているか?
ヒト医療の電子カルテとは異なり、動物病院には特有の診療スタイルや記録項目があります。
✅ 動物の種類・品種・体重・ワクチン履歴などが一目で管理できる
✅ 薬剤・処方管理が簡単で、動物用医薬品に対応している
✅ 画像・検査データ(血液検査・レントゲンなど)がカルテと紐づく
✅ 飼い主へのLINE・メールでの予約リマインド、診療履歴の共有が可能
特に、「検査機器との連携」「薬剤の在庫管理」「多頭飼いの対応」など、動物病院特有の機能が充実しているかをチェックしましょう。
4. 迅速なサポートが受けられるか?
電子カルテは導入後の運用が肝心です。サポート体制が不十分なシステムを選んでしまうと、トラブルが発生したときに診療業務が滞ります。
✅ 問い合わせ窓口が電話・チャット・メールで用意されているか?
✅ サポートの対応時間が診療時間に合っているか?(夜間診療対応の病院は特に注意)
✅ トラブル時の対応スピードは速いか?(ユーザーレビューを確認)
✅ 導入後の研修やマニュアルが充実しているか?
電子カルテは 長期間使用するシステム なので、アフターサポートの手厚さも選定のポイントになります。
5. コストと費用対効果を考える
電子カルテの導入には、初期費用と月額費用 が発生します。
クラウド型の費用相場
- 初期費用:0〜20万円
- 月額費用:1〜5万円
- 更新・メンテナンス費:基本的に不要(システム側で対応)
オンプレミス型の費用相場
- 初期費用:50万〜500万円
- 月額費用:1〜3万円
- サーバー管理費・保守費用が別途必要
コストを抑えるだけでなく、業務効率が向上するかを考慮することが重要です。
例えば、電子カルテを導入することで
✅ 診察時間が短縮され、1日あたりの診察数が増える
✅ 会計・予約管理のミスが減り、飼い主の満足度が向上する
✅ 薬剤管理が正確になり、無駄な仕入れコストを削減できる
これらのメリットを考慮して、費用対効果の高いシステムを選びましょう。
まとめ:動物病院に最適な電子カルテを選ぼう!
電子カルテを選ぶ際は、以下の5つのポイントをしっかり押さえておきましょう。
✅ クラウド型 or オンプレミス型?診療スタイルに合った方式を選ぶ
✅ 診療フローを邪魔しない、直感的な操作性があるか?
✅ 動物病院向けの機能が充実しているか?
✅ サポート体制が万全か?
✅ コストと費用対効果を考える
電子カルテは、一度導入すると簡単に乗り換えができません。デモや無料トライアルを活用し、診療の質を高められるシステムを選びましょう。
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